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2026.05.26

熱中症の後遺症 ~特に白内障について~

熱中症の後遺症は、意外と長引くことが知られています。                                 個人差はあるでしょうが、高齢になると余計に回復が遅れるようです。

最近、眼の後遺症についてのニュースが出ていましたのでご紹介します。

名古屋工業大学と金沢医科大学の共同研究で、日本全国約246万人分の保険診療データを解析し、熱中症の既往者と非既往者の白内障発症リスクを比較しました。
その結果、熱中症既往者では白内障全体の発症リスクが1.96倍、特に核白内障では2.16倍高いことが確認されました。(2010年4月~2023年12月までの期間)
特に30代ではリスクが2.99倍、糖尿病のない人では2.44倍と、特定の層でより強い関連が見られました。

<メカニズム>
白内障は、眼のレンズにあたる水晶体のタンパク質が酸化・変性して濁ることで視力低下を引き起こす疾患です。
熱中症では体温が急激に上昇し、眼球内の温度も上がるため、水晶体のタンパク質が熱によって変性する可能性があります。これは「生卵を加熱すると白く固まる」現象に似ており、長期的には白内障形成につながると考えられています。また、熱中症のリスクが高い環境は紫外線による影響も強く、熱と紫外線の複合的な影響が白内障リスクを高める要因となる可能性があります。

<予防>
熱中症対策は単に命を守るだけでなく、将来的な目の健康維持にもつながる可能性があります。
具体的には、炎天下での長時間作業を避ける、水分補給を徹底する、帽子やサングラスで目を保護するなどが推奨されます。                                             また、熱中症を経験した場合は、定期的な眼科検診で白内障の早期発見に努めることも重要です。

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